これがわが家の日本一たい焼き！「病みつき たい焼き」

ある「たい焼き」から教わった別世界のおいしさ。

 ↑　このたい焼き、

わが家の近所にあるたい焼き屋さんのたい焼きなんですが、

一年ほど前からずっと病みつきになっています。

「日本一たい焼き」とか「クロワッサンたい焼き」など、

全国にはおいしいたい焼きがたくさんありますが、

それらを押しのけて、

もう”中毒”といってもいいくらい

このたい焼きに病みつきになってしまっています。

わが家ではこれが日本一のたい焼き、

 通称「病みつき たい焼き」です！！

このたい焼き、

たい焼きなんか焼いたこともないまったくのド素人のおじちゃんが、

おいしいと評判のたい焼き屋さんを食べ歩いて、

自分なりに研究に研究をかさねて出来上がったものなんだそうです。

おじちゃんはすでに年金暮らしをされている方ですが、

自宅の一部を改造して、

一個120円のたい焼きを焼き続けるという第二の人生を歩み始めました。

このおじちゃんは、

たい焼きもおろか料理なんかしたこともない

まったくのド素人さんなんだそうで、

しかもお店をオープンさせるっていうのに、

接客経験もなかったそうで、

おじちゃんのしゃべり口調も接客態度も、

それはもうとてもぎこちないものでした。

でもね、このおじちゃん

「いらっしゃいませ」ペコッ

「あんこ１つですね」ペコッ

「熱いから気を付けてくださいね」ペコッ

「袋に黄色いシールが貼ってある側がクリームになりますので」ペコッ

って、

いやいやそんなに頭下げなくてもいいですよ。って思うくらい

とっても腰の低い接客態度をしてくれて、

最後も深々と頭を下げて笑顔で「ありがとうございました。」って

お礼を言ってくれるんです。

1つ120円にしかならない

たい焼きを買っていってくれたお客さんに、

そこまでするか！？っていうくらいに。

よくある「マニュアルどおりの接客態度」って、

時にはちょっとわざとらしい感じがすることがありますが、

それとは違って、

おじちゃんの人間味のあるその接客態度からは、

心から感謝しているっていう気持ちがジ～ンっと伝わってきて

お客さんをすごく朗らかな気持ちにしてくれるんですよね。

そんなおじちゃんの人間性が、

この病みつきになるくらい美味しいたい焼きを

作り上げたんじゃなかろうか？

とも思ってしまいます。

きびしい修行や便利な調味料などによって、

とってもおいしい食べ物がこの世にはたくさんありますが、

作り手の人間性というものも、

味を引き立たせる別世界の調味料になるんでしょうかね。

私も、

自分がつくる野菜にこの別世界の調味料ができるくらい

もっと人間性を高めていかないといけないな。