花豆の育て方「種の植え方」
花豆の種を蒔く4つのコツ
花豆の栽培シリーズ第2弾の今日は、
「花豆の種を植えよう!」ってお話しです。
① 芽出しが確実!
セルポットをつかって苗を育苗するなら必要ないかもしれませんが、
畑に直播きするなら「芽出し」してからのほうが
水やりや間引きなどの作業が軽減されて、
発芽率も安定して効率的に作業ができるのでおススメです。
「芽出し」は上の画像のように、
タネを湿らせた布(手ぬぐいやサラシなどのきめの細かいもの)に包んで
食品トレーやタッパーなどに入れて保管して、
幼根をださせる播種前の発芽方法です。
※芽出しの方法は以前お話しさせていただいていますので、
くわしくはこちらもご覧になってください。
この「芽出し」によって目を覚ませた種を、
そのまま畑に蒔いていけば種まきはOKです。
②種まきには向きがある!?
画像を見てもらうとわかるとおもいますが、
種のへその部分から幼根がでてきていることがわかります。
なので、
豆類の植え方として一般的にいわれている
「種のへその部分を下にして植える」
という植え方は、
花豆においても確実でイイ播種方法だと考えられます。
だからといってあまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
へその部分を下にして植えたほうが、
根っこがスムーズに伸びていくだろう・・・と思われているだけで、
自然の作物は人間が思っているよりず~っと優秀ですから、
ちょっとくらい斜めや横向きに植えてしまってもちゃ~んと育ってくれます。
ただ逆さまに植えてしまうっていうのは、
さすがの花豆も苦戦するとおもいますので避けた方がいいでしょうね。
③株間
株間は通常100~150cmくらいとるのがイイとされています。
100~150cmの株間って広いなあ・・・って思われるでしょうが、
狭い株間で育てると想像以上の勢いで生い茂ったツルと葉っぱで、
風遠しの悪いジャングル状態にまで密集してしまって、
花豆の出来の良し悪しが左右してしまうからです。
狭い家庭菜園でこれだけのスペースをとることは、
他の野菜が植えられなくなってしまうなどして
なかなか難しいことかもしれません。
それでも花豆を育ててみたいと思われるなら、
限られたスペースでできるかぎり広く株間をとるということを
意識して畑づくりされることはおススメしておきます。
なんせホントにすごい勢いで生い茂りますから・・・。
④種まきの時期
昔から農家の人にとってカッコウは種まき鳥といわれ、
「カッコウが鳴いたら種を蒔け!」
という農作業を始める目安にする教えがありまして、
種を蒔くようにしています。
「カッコウ鳴けば霜は無し」なんていう言葉もあるように、
夏の訪れを告げるカッコウがやってくると、
もう霜が降る事はなく野菜のどんな苗も植えつけていい気候になった
ということを意味しているようです。
とくにわが農園のような寒冷地にとっては、
遅霜による農作物の被害は申告な問題なので、
霜が降る事がないとわかる目安は重要なものなのです。
このカッコウの鳴き始める時期というのは地域によってまちまちですが、
ちなみに、
ワタシの住むこの地域では5月15日前後とされています。
いつが種の蒔き時なのか?
カッコウの鳴き声に耳を澄ませてその時を待つっていう生活も、
なかなか都会では味わえない贅沢な過ごし方かもしれませんね。
以上、
花豆の栽培シリーズ第2弾の「花豆の種を植えよう!」ってお話しでした。
少しでもみなさんの花豆栽培の参考になれば幸いです。